
住まいづくりは、お客様と担当者が心を通わせる二人三脚の旅です。
今回の「リフォームの現場から」では、仙台市にお住まいのE様邸のリノベーションを担当した営業担当者高橋さんにインタビューを行いました。
きっかけは小さな設備の不調でしたが、そこからどのようにお客様の「理想の空間」が形になっていったのでしょうか。
株式会社エネサンス東北 住宅事業部 営業課所属。
前職の大手ハウスメーカーで、長年にわたりCS部署でお客様対応を経験し、その後リフォーム営業へ転身。特にマンションリフォームを得意とし、現在も現場の第一線で活躍中。
「他社に断られた」お悩みに寄り添うことからスタート
E様が14年前に購入された中古マンション。1年ほど前から給湯器の調子が悪くなり、「交換するなら、いっそのこと全体的なリフォームを」とお考えになったのがすべての始まりでした。
複数の会社に相談したものの、どこもリフォームの話が中心で、給湯器の不具合にはあまり触れられませんでした。そんな中、エネサンス東北の高橋さんだけが、リフォームの話に入る前に『まず給湯器の交換から進めましょう』と提案してくれたのです。
(営業担当 高橋さん)
「お話をいただいたとき、まずはそこから解決しなければと思いました。私たちはガスを扱う会社でもあるため、給湯器の交換はお手の物ですし、お求めやすい価格でご提案できる強みもあります。」
と当時を振り返ります。
さらに、E様を悩ませていたのが工事中の“仮住まい” でした。
他社との打ち合わせでは、仮住まいの話題がほとんど出ず、ご自身で探してみても大手不動産会社では費用が高く、どう進めるべきか迷っていたそうです。

(営業担当 高橋さん)
「そこで、工事が始まってから慌てないように、早い段階で仮住まいの候補を探しておきましょうとご提案しました。私が個人的につながりがあった地元の小さな不動産屋さんをご紹介したところ、無事に仮住まいが決まりました。
そのとき、奥様が『他社は仮住まいや給湯器の話が出なかったので不安だった』とホッとされたご様子だったのを、今でもよく覚えています」。
お客様の不安を一つひとつ取り除くこと。それが、信頼関係の第一歩となりました。



「私たちの理想、実現できますか?」への力強い即答
初回訪問時の打ち合わせは、実に3時間にも及びました。窓際の陽光が入る対面キッチン、奥まで光を届ける室内窓、来客用の洋室、広い玄関と大容量のウォークインクローゼット、そして「カフェっぽいおしゃれな空間にしたい」という明確なビジョン。熱意あふれるご主人から「御社で私たちの理想のプランが実現できるのですか?」と尋ねられた高橋さん。
(営業担当 高橋さん)
「実は、そこまで大規模なマンションリノベーションは未経験だったんです。でも、お客様の熱い想いに触れ、迷わず『大丈夫です!』と答えていました」。
結果として、他社の見積もりが1.5倍から2倍と膨らむ中、予算1,000万円という条件をクリアし、「当社で理想のプラン実現をお願いしたい」とご依頼をいただくことになりました。



工事中の風景左、中はキッチン。奥様のこだわりで入口はアーチ開口(造作前に型板で確認)キッチン壁はリクシルの磁器タイル。右、新規洋室の間仕切壁。全て、作業前にご確認頂いた。

毎日のやり取りで創り上げた、こだわりのディテール
着工前から工事中にかけて、仕様の打ち合わせは非常に綿密に行われました。
(営業担当 高橋さん)
「E様はとてもセンスが良く、細部までこだわりをお持ちでした。だからこそ、私たちも全力で応えたいと思ったんです。水回りが4点全て揃うLIXILさんや、建具・フロア材の確認のために大建工業さんのショールームへ何度もご案内しました」。コミュニケーションの要となったのは、スマートフォンでした。
(営業担当 高橋さん)
「毎日、iPhoneのグループメッセージを使って一斉送信で細かく連絡を取り合いました。アーチ型の入り口の造作や、磁器タイルの質感など、図面だけでは伝わらない部分を共有しながら、一緒になって『カフェ風の空間』を形にしていったんです」。



工事中の風景(仕上げ)左、キッチン下がり天井。中、玄関床。下がり天井部にアクセントクロスを採用。お客様から大変喜ばれる。右、新規洋室の室内窓。
暮らしやすさと「おしゃれ」のいいとこどり
数々の試行錯誤を経て、ついに完成したE様邸。 旧和室だった場所には、奥様こだわりの「2列型キッチン」が配置されました。リビングと対面することで家事動線がスムーズになり、まさにカフェのようなおしゃれさと、生活しやすい間取りの“いいとこどり”が実現しました。
玄関には大容量のウォークインクローゼットが設けられ、下がり天井にアクセントクロスをあしらったキッチンや、光を通すスタイリッシュな室内窓など、S様のセンスが随所に光る空間へと生まれ変わりました。


何よりの報酬は、お客様の喜ぶ顔
お引き渡しの後、E様から「迅速に動いていただいてありがとうございます」という温かいお言葉をくことができました。
(営業担当 高橋さん)
「会社の利益ももちろん大切ですが、それ以上に『お客様が心から喜んでくれていること』が、私にとって一番の実績であり誇りです。お客様の立場に立ち、誠実に向き合うことの大切さを、E様との出会いから改めて教えていただきました」。
ただ古くなったものを新しくするだけではない。お客様の抱える悩みから寄り添い、共に悩み、共に理想を描き出すこと。これこそがリノベーションの真髄なのだと、温かなカフェ風のリビングが物語っていました。



玄関まわり、WIC

ご主人のお部屋

洗面化粧台
